ヤビッツ反応 (yeahbuts)

最終更新: 2019年9月11日

さて、デザインシンキングの備忘録として、私が思うキーポイントを記していこうと思います。


yeahbuts とは、"yeah, but..." とか"yes, but..."などなど、意見交換をする際に良く(かなり)ありがちな、相手の意見に対するコメントの最初に来るフレーズのことです。 発音は色々あると思うのだが、日本語的にはヤビッツが言いやすいと思う。


このフレーズはブレインストーミングなどのアイデアや新しい価値を検討する上での1つの大きな禁忌事項で、揶揄的な意味を込めて、『確かそうなんだけどね』『ま、いいんだけどね』とか、一旦受け止めるが、続けて否定に入るという反応を示しがちなタイプの人を"yeahbuts"と呼ぶそうです。


これは、あくまで「発展的な議論を呼ぶための議論方法」としていますので、間違いを訂正したり、ある基準に対して内容をレビューする点についての指摘はありませんのでご注意を。


基本的に、上司やコンサルタントは立場上、自分が何かを産み出す側と言う概念に立つ事が多く、その為意見交換ではなく、提案をレビューすると言うスタンスになりがちです。


世の中往々にして 提案が「 満点いいね」 と言うことはなかなか無いわけですから、この結果として、「いいんだけどさ…」とか、  「そうなんだけどね…」 (...には自分の意見が入る)などなど、相手を認めたようでいて、結果的に自分の意見を言っているだけと言うのは、よくあるシーンではないでしょうか?


コンサルタントも上司も、お客様やそのまた上司がいるわけですから、自分も常に提案者とレビューワーの2つの立場のどちらか一方にいるわけで、誰しも必ず両方経験があるはず。


ですので、このヤビッツ反応は自分にも(もちろん私にも)身に覚えがあるのではないかと思います。


こうしたYeahbuts的表現に対して、人間はどうしても防御本能が働き、意見の正当性の主張に行きがちで、どちらかが折れない限り、最後は、『いや、俺の方が正しい』と言う事を単に主張し合うだけで、中身のない議論になってしまい、議論が「使用した時間に対して」あまり生産的に発展せず、要は何も生まない  =  非生産的な時間と言う事になってしまいます。


ですので、デザインシンキング におけるブレインストーミングでは、生産的な議論をするためにもヤビッツ的な反応は辞めましょうね、と言うのが、デザインシンキングのアプローチのはほぼ1番最初に立つリマインダーになるわけです。


ちなみに、発言の仕方としては「Yes, and …」が鉄則です。 これを「あなたの意見に乗っかって」と訳している例をある企業でみましたが、絶妙だと思います。


ブレストは乗っかりパクリ大歓迎。これが重要です。 人と意見がかぶったとか、これは誰かが既に発言したからとか、何か新しい切り口を行ってやろう・・・こうした思考は、ブレスト=数が命 の場ではあまり効き目がありません。連想ゲームのように、自分の脳内と、耳から入ってくる他人の意見の信号に深く考えずに反応することが、良いブレストを生む秘訣です。




余談ですが、もう10年以上前、NHKのスタンフォード感動教室をみたときにとても感動したのが、「Yes, andのマインド」でした。 当時、自分が職場でいつも経験している不毛な議論によるストレスの原因を一言でつく言葉で、ああいつもこうなったら良いのにな・・・と非常に衝撃を受けたことを覚えています。

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